風に吹かれて

2021/12/04 土曜日 晴れ



[今日のテーマ:親子であり、親子を超えた絆]



最近、久々日帰りで旅行してきました。


その時に聴いた曲が

松田聖子様の「風に吹かれて」

という曲で、

とても綺麗な音とセンチメンタルな歌詞に

自分の気持ちを重ねていました。


皆様も良い週末をお過ごし下さい。


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ここからは、今日のテーマ、親子であり、親子を超えた絆について



私は小学高学年くらいから、

習い事や友達との遊びで忙しく外へ出ていて、


兄妹の中でも私だけ外向的な性格で、

家の中に私の居場所がないなと思うことが

ありました。


父母、祖父母、と二世帯住宅で暮らして

家の中には母と祖母が居てくれて、

家に帰ってもいつも誰かがいてくれたのに、


私は、もっと私のことを構ってほしいと

思っていました。


だから、母とは時々衝突したり、

私が悪さをするので、叱られたりして、

私の事、可愛くないんだろうなって、

思ってしまいました。


私は毎日、忙しく過ごしていたので、

母とゆっくり話すことができず、

だいぶわがままばかり言って困らせて

いたと思うんですね、今となっては。


中学生になって更に私は思春期特有の

反抗期に入り、母とはバトルしていました。


ひどい時は、私はどこかから拾われて

きた子供で、この家の本当の子ではないんだ

と思ったこともありました。

それくらいに、私は家族の中で浮いていたん

ですけどね。


その原因は、もうひとえに私のわがままに

尽きるんですけど、今思えば、よく中学生で

あんなに悲観的に自分のこと追い込んで

いたなあと、悲劇のヒロインを演じきって

いまして、負のエネルギーが溜まって爆発する

を繰り返していましたので、

何やってたんだか。。反省してもしきれない。


簡単に言えば、頭の中がしっかり整理できて

いなかったので、パニックになってたんだと

思います。


高校生時に、学校の友人とある日ケンカして

学校に行くのが嫌になり、休みたいと母に

言いました。

その時に初めて、母に自分の状況と本音を

話しました。

初めて、私と一緒に母も泣いてくれました。

その時に初めて、母が私の味方なんだと

気づきました。


それまでは、ずっと反抗的な態度を取ったり、

わがままを言って困らせたり、叱られたり、

していたので、気づかなかった。


それから、母とは私の今日合った出来事や

友達のことを話すようになりました。

母からは、こうしたらいいんじゃない?とか

あなたのこういうところ直した方がいいよ、とか

アドバイスもらったり、母の話を聞いたりして、

フランクに話せる友達のような関係になって、

いろんなことを相談するようになりました。


それから、今日まで、

母と私は二人三脚でやってきました。


あ、今日もこれからもまだ続きますが、

ただ、終わりが見えてきました。


成人してからも、母は私と友達のように

いてくれて、でもやっぱり母親なんですよね。


母の愛を本当に知ったのは、社会人もだいぶ

たってからです。


いつも、私を守ってくれてた。

自分のことを犠牲にしても、私たち子供を

命がけで守ってくれていたことを、


甘えることが当たり前と思っていた子供の頃に

は気づかなかった母の思い。


本当に手探りで必死に子供を夫を義理の両親を

支えてきた母の背負った責任の重さを、

今の私には背負えそうもない。


二十代前半で結婚して子供を産んで、

家のことをやって、子供を育てて、

母親と妻と嫁の役割をしてきて、

自分の趣味に時間をかけることなんて、

ほとんどしていなかった母。


何もかも、自分の事よりも家族のことを

優先してきた生活。

大変だった日々、毎日止めることのできない

母親としての役割を、全うしてくれた。


これからは、お母さんの楽しいことだけ

してほしいと言ったけど、

もう全部やったって言われちゃった。


自分のために使った時間なんてあまりないのに、

ずっと誰かのために生きてきたのに、

楽しかったよって、

私は何を返す事ができるかな。


これから、ちゃんと親孝行したかった。

ずっとこれから介護もちゃんとするよと

言いたかった。


たくさん親孝行したかったけど、

たくさんはできなそう。


ここ最近は、一日一日が大切で、

母との思い出を一つでも多く作りたくて、

焦っている。


私が悲しんでいる場合ではないので、

強くありたいと思っている。

耐えられるかわからないけど、

私が生き続ける限り親孝行をしていきたい。


母が一生懸命生きた証をちゃんと残したい。


しっかりやっている姿を見せていけるように

頑張る。


そして、私も人生を全うしたら、

会いたいから、同じお墓に入れば会えるかな。

そうできるように、頑張るしかないよね。


母を幸せにしたい、たくさんの愛情をかけて

もらった分、返していきたい。


ずっと笑顔で、一緒に過ごす。

今日もこれからも。


私の人生の中で、今が一番母と幸せに

過ごしている。