私の単なるほのぼの思い出話

2021/11/09 火曜日 雨のち曇


[今日のテーマ:そういえばの思い出]


今日はお昼頃は雨が強く、一日本降りかな

と思っていたら、夕方前には雨もあがり、

結局長い傘は開く事なく。


ここのところ毎日外出が続いていて、

なんか外出が嬉しいので、ついつい

ついでにケーキやお菓子をデパートに

寄って買っていて、あ、これはどんどん

太る兆しです。


何事もほどほどに。

怒りも悲しみも喜びも楽しみも。


最近、『中庸』という言葉の意味が

なんとなくわかってきたかなと思う

今日この頃です。


皆様、良い日々をお過ごしください。


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ここからは、今日のテーマ、そういえばの

思い出について


このところ、世間では物騒な事件が

起きているようですが、


私事ですが、かつてヨーロッパのとある国に

留学していまして、

その時に、私は家から学校までバスで通って

いました。

とある国の首都に滞在していまして、

交通の便はよくて、地下鉄の路線も充実して

いましたので、バスで通わなくてもいくつも

交通手段はあったのですが、

私はずっとバスをメインに利用していました。


バスはどちらかと言うと、地元民御用達で

地下鉄は外国人観光客なども多く利用して

いて、バスはアットホームな空気感がありました。


最初はそういう違いがわからなかったのですが、しばらくすると、


ある日バスに乗っていたら、隣の人が、

私が読んでいた学校の教科書を見て、

「ここ、スペルがこれだよ。」と

私の間違えていた回答を正しいものに

教えてくれました。

私「あ、ありがとう」と言ってお互いニコっと。


また違うある日は、バスに乗車して空いてる

席に座ろうとした時にバスが大きく揺れ、

私ものけぞって転びそうになったところ、

横に座っていたマダムが、私の腕を掴んで

私を引っ張り上げてくれて、空いてる席に

座らせてくれました。

私「あ、ありがとうございます」と言うと、

マダムはニコッと微笑んで。


また別のある日は、私の横の席が空いていて、

そこに座ろうとした紳士は、

「となり失礼」と言い、私はニコっと会釈。


迷っている人がいれば、近くにいる人が

それとなく「どうしたの?」と声をかけ、


移動したい人がいれば、道をみんなで譲り、


次のバス停で降りるからと言うと、

停車ボタンを近くの人が押してあげたり、


見知らぬ人と乗り合わせても、お互いに

気遣いをして、[共用の場所]に居合せ

た人と認識しているので、自分勝手な

人を押しのけるような行動をしない。


そして、段々と私も、このバスの空間は、

みんながここに居合わせた同乗者として

連帯してるということに気づくのです。


ある日、バスに乗っていたら、高齢者の

方がバスの急停車の揺れで転んでしまい

ました。


私は離れたところに座っていて、

転んだ姿が見えたものの、車両の後方の席

にいたので、「あっ、!」とちょっと声を

あげただけでした。


その瞬間に、バスに乗っていた乗客の

半数以上(10名以上)が倒れた方に

駆け寄って助けに行きました。

しかも、私より後ろに座っていた男性も、

すごく早い勢いで飛び出して。


駆け寄った人達がその方を抱え上げて、

転んだ時に手から離れた杖や鞄を拾って

みんなで転んだ方の身体を労っていました。


私、あれっ?私も飛び出さなきゃいけなかったかな…と、心の中で思いましたよ。


それ以来、私も乗客達の連帯感に一緒に

なろうと、転んだ人がいたら、すぐさま

駆けつけられるように皆と一体感を持って

乗っていました。


「あ、!大変!」と身を乗り出して

私も気づいてるという体勢を取り、

必要な時はみんなで助ける、


そんなバスに乗って毎日トコトコ学校へ。


いつしか、バスは安全な場所、と思える

空間になりました。


時には、バスに乗っているとちょっとした

アクシデントも起きます。


乗っている途中でバスが故障したとか。

変な人が乗ってきたとか。


そういう時、みんなが黙っていませんでした。


お国柄なのかわかりませんが、

マダムで強い人もいまして、

変な人に向かって、「あなた変だから降りなさい!」と毅然とした姿で立ち向かうマダム。


私は、マダム大丈夫かな、と心配になるものの、マダム強っ!と驚いていると、

その近くにいた他の人までも、マダムと一緒に

なって変な人に「あんた、降りなさい!」と

どんどん周りの人が、変な人を見逃さず立ち向かう。


そして、結局、変な人は降りていくのでした。


みんなで安堵する。そして、みんな良かったと

笑顔になる。


なんてことでしょう、、この連帯感は。


たまたま居合わせた人達が、こうやって

協調する行動力に、私は「凄っ!」としか

思えない。


とにかく、私はまだまだひよっこだから、

みんなと連帯しよう!と心に誓ったのでした。


そういう空間で私は日々ぬくぬくと生活し、

バスでは周りの人達にいつも親切にして

もらって、日々の学校での勉強で落ち込んだ

時にも、バスで人からさりげない優しさを

受けて癒されていました。


あ、これ、最近の日本では、こと、東京の

電車内では、こんな雰囲気ないですよね。

良くも悪くもみんな我関せずですからね。


ただ、どうでしょ、やっぱり、

ある種のシュミレーションはしておいた

方がいいでしょうね。

防御体勢とかね。


でも、私は信じてますよ、

とっさに何かあった時は、私達日本人は

案外連帯するってことを。

日頃は我関せずの空気を醸しだしてても、

スイッチ入ると勇敢になることを。


頑張りましょう、我々も。